ウソをつくことは絶対にしてはいけないことだと、ずっと教えてきた。
怒られるのがいやでつく小さなウソは、今までも何度かしてきたチビトラちゃんだが、今回は訳が違う。
土曜日。
友達と遊びに行ったチビトラちゃんが、泣きながら帰ってきた。
上級生の男の子に押されて転んで、足を擦り剥いたという。
その時いっしょに遊んでいたお友達も、「●●くんがね、おしたんだよ」というので、「でも、間違ってぶつかっちゃったのかもね?」と言いながら傷の手当てをして終わった。
月曜日。
仕事から帰ると、チビトラちゃんが「きょうも●●くんにおされて、ころんだ」と言う。
チビトラちゃんが言うには、昼休みが終わって教室に戻る時に、その男の子がチビトラちゃんの後頭部を押して転ばせたらしい。
「誰か見てたの?」と聞くと、お友達2人と保健室の先生が見ていたと言う。
それも泣きながら「チビトラはなんにもしてないのに」と。
そこまで言われて疑う?
きっかけ(何か憎まれ口を言ったか、おせっかいなことをしたか)はチビトラちゃんかもしれないな...とは思ったが、上級生が下級生の女の子を突き飛ばしてよいわけがないので、「じゃあ、ママが先生にお手紙を書くね」と。
そう言った時だって、表情ひとつ変えなかった。
そして昨日。
仕事から帰った時は、チビトラちゃんは姑と出掛けていた。
置いてあった連絡帳を見たとき、それでも私はまだチビトラちゃんを信じていて「学校帰りのときじゃないでしょうに。お昼休みのことだって、何で先生にちゃんと言わないんだろう?」と思った。
そしてチビトラちゃんが帰ってきた。
私の顔を見るなり泣き出して「ママごめんなさい」と言ったとき、全部ウソだったんだってやっと解った。
最初に怒りが、そのあともの凄い恥ずかしさが、そして止まらないタメイキと悲しみ。
何でそんなウソをつく?
何もしてない男の子を悪者にするような、性質の悪いウソを?
どこからそんなウソのストーリーを作りだすんだ?
泣きたいのは私のほうだ。
そして今日はチビトラちゃんの誕生日。
プレゼントもケーキもなし。
サンタさんも、今年は来ません。
最悪の誕生日になりました。
7才おめでとう。
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